■「死相」と言われる手相はありますが、死を予期するものではありません
人間の死には、事故や病気などの自ら望まない突発的な死もあれば、寿命や老化としての死、そして、自ら死を選んでしまう「自殺」があります。

今回は、事故や病気での死相ではなく、「自殺線」として観える死相についてお話します。

一般的に、人相学や手相学において「死相」と呼ばれるものがありますが、あまり心配しすぎないでもらいたいのです。

ほとんどの死相が、今の身体に酷使やストレスが重なっている状態を示していて、身体からの警告として、今の状態を続けてしまうと、集中力を欠いた事故やケガ、もしくは、不摂生も重なり、臓器の炎症や病気を引き起こし、最悪「死」に繋がってしまうので、気をつけてください、と教えてくれているものです。

ですから、逆にそれに気づいて生活や思考を変えて「開運」に繋げるきっかけにできるのです。

言わば、運勢を自ら作り変えることが出来るお告げと捉えていただきたいのです。

その中でも、「自殺線」と言われる手相は、事故や病気ではなく、自ら命を絶つ精神的な苦痛から起こる見え方ですので、心の問題を解決していく必要があります。

もちろん、「自殺線」と言われる以下の見え方があっても死を選んでしまう出来事が起きる意味ではないので、過度に落ち込まず、今の心の状態を客観的に見て、苦しい時ほど人間として成長していることを実感して乗り越えていける行動の変化を心がけていただきたいです。

「自殺線」とは、心と体に負担がかかりやすい体質や状態を示す手相です(もちろん、自殺する人の線ではありません)

手相学での「自殺線」は、自殺する人の線ではなく、自殺を選んでしまうくらい精神的に追い込まれやすい性格を持った人と解釈した方がよく、とても繊細で優しく人への気配りが出来る人や、創造性豊かに人の気持ちを察する感受性に長けた人などに現れやすい手相なので、個性として決して悪いものではありません。

ですが、自己犠牲や人間関係で損しない人生を選べるように心の鍛錬が必要な手相にはなりますので、自分を良く知ってこれからの幸せを掴む努力に繋げていただければ幸いです。

手相の祖「キロ」が説いた自殺者の手相

ギリシャ語での「手(相)=キロ」という名前が知れ渡るほど有名な手相の祖と言われるアイルランド人のウィリアムジョンワーナーさんが100年以上前に出版して西洋手相を世界に広めた書籍にも「自殺者の手相」としての記述があり、私なりの解釈も加えると以下のような内容となります。

感情的(繊細で心配性)で、創造性が過大に強い自己犠牲型

手の形がかなり縦長のほっそり型で指も長く指先が尖っている(上図①)

月丘が発達(隆起していて張りがある)していて、さらに月丘の下部にいくほどその隆起や張り出しが大きい(上図②)

頭脳線が生命線に寄り添うくらい長く垂れ下がる(上図③)

生命線と頭脳線の起点の重なりが長く(人差指の幅以上)、生命線の途中から頭脳線が伸びているように観える(上図④)

これらの見え方が多い人ほど、自殺を選びやすい体質であると言えますが、それもあくまで、自殺したくなるほどの苦しく耐えがたい経験をして、精神的に病んでしまうような状態の傾向に過ぎず、自殺してしまう人に現れる手相でもありませんし、自らの心の鍛錬や周りの環境の変化、助けによっても乗り越えていけるものです。

上記4つの傾向をキロは、極端に感情的になりやすく、想像力が強すぎて些細な心配事や悲しみも過敏に感じてしまう性質と捉えて、自己犠牲の心を満足させるために自殺に至りやすいと説いています。

手の形が縦長で指先もほっそりしている人は、「尖頭型」「円すい型」の手形であり、創造性が豊かで、現実逃避しやすい資質があります。
(別記事「手の形で分かる気質」参照)

月丘が発達している人も同様に、創造性や感受性が豊かで、芸術肌と言えますが、お金稼ぎよりもやりたいことに流される自由人的人格であり、月丘の下側がより隆起して大きい場合は、さらに、本能的な感情で動きやすいと言えます。

そのため、このような資質を持つと、こだわりの高い理想主義者となり、人生で上手くいかなくなると、一気に自信を無くし、衝動的に死を選ぶこともあります。
(別記事「手相は線よりまず丘を見る」参照)

③のような長く垂れ下がる頭脳線の中でも、生命線側に寄り添うように極端に落ちる線を単体で「自殺線」と言う場合もあります。
頭脳線は垂れ下がりが大きいほど想像力豊かな感性の持ち主になるのですが、その傾向が強すぎると、想像力が「空想」や「妄想」になってしまうため、精神的負担が大きく、精神疾患にかかりやすい性格とも言えます。
(別記事「頭脳線の方向で理系・文系気質が分かる」参照)

④のように、生命線の途中から頭脳線が伸びるように見える人は、とても慎重で平和主義者と言える優しさがあり、人に合わせる力の高い協調性を持っているのですが、人に合わせすぎて、事なかれ主義にもなってしまう内向的な消極性に繋がりやすいです。

このストレスを抱えてしまいやすい性格が精神的不安定さになるということです。
(別記事「生命線と頭脳線の重なり方で分かる協調性(KY線)」参照

自分の人生・生活を理詰めで悲観し、生き甲斐をなくす自己嫌悪型

土星丘(中指根元下区域)が、大きく隆起していて赤みもある(上図⑤)

木星丘(人差指根元下区域)が、平らで潤いもなく弱々しい(上図⑤)

頭脳線起点が生命線より下にあり、第一火星丘(生命線を挟む木星丘の下の区域)から伸びる頭脳線がある(上図⑥)

キロは、前記のような繊細過ぎた現実逃避型で自殺しやすい相の他に、現実的に悲観して自殺しやすい場合の相についても説いています。

上記のように、頭脳線の垂れ下がりが決して大きくない現実的な志向を持っていても、やはり人生に悲観してしまうような精神的負担がかかりやすい手相があるということです。

⑤のように土星丘が大きく隆起すると、土星丘の示す「自己内省的、孤立、孤独」の意味が強くなり、自分の世界に閉じこもりやすくなります。

そして、木星丘が逆に平らになって色づきも悪くなると木星丘の示す「積極性、行動力、向上心」などの希望や夢、努力する気力が無くなり失望の多い状態が現れやすくなります。
(別記事「指の下の丘の意味する気質」参照)

そして、⑥のように、頭脳線が生命線起点より下の第一火星丘から伸びる手相を持っている人は、第一火星丘の意味する「攻撃性、野心」を強く持った志向性にはなるので、短気で常にイライラしているタイプになりやすいのですが、④のように生命線の途中から伸びる頭脳線にもなり得るので、慎重さや、事なかれ主義にもなる精神的の負担の意味も重なります。

つまり、とても警戒心が高く神経質な気質となり、細かいことも気になってしまう感情のコントロールが上手く出来ない本能的な感情が出やすくなります。

このような相が重なると、上手くいかない人生に悲観し、自分の損得を理詰めで考え、その思い込みで生き甲斐のない生活という決断をして自殺を選んでしまうこともあるという自己嫌悪型の現れ方と言えます。

体力、気力に乏しく精神的病気を患い自殺に追い込まれやすい手相

精神的弱さや負担だけではなく、体力的にも弱いと気力が出ずに「自殺線」となってしまう場合があります。

精神的・肉体的負担が強く、忍耐力に欠けて脳機能が働かない状態

頭脳線の先端にくっきりとした島紋がある(上図⑦)

感情線が鎖状・切れ切れで、弱々しい(上図⑧)

生命線が薄く切れ切れで弱々しい(上図⑨)

この場合は、精神的に支えるものがなくなった状態と、気力が出ない体力(病気の苦しみや、身体が動かなくなるような状態)が重なり夢や希望のない絶望が自殺となりやすい手相です。

⑦のような、頭脳線の先端に〇印(島紋)や×印が現れて頭脳線を止めているように観える紋様単体も「自殺線」と言われますが、滅多に観ることはありません。

頭脳線に現れる島紋などは、病理紋として脳疾患系の所見として観ることがありますが、頭脳線の途中にある島紋より、先端で現れる方が頭への負担が大きく、精神疾患での自殺や、脳疾患での病死に繋がりやすいのです。
(別記事「病理紋の見え方」参照)

⑧のように、感情線が弱々しく乱れていること自体は、自殺を意味するものではなく、単純に感情の乱れやムラの大きく、精神的負担のかかりやすい感受性であることを示し、⑨のように生命線が弱々しく乱れていること自体は、体力が弱く忍耐力や気力が出づらい体質や現状の不摂生、身体の酷使、ストレスなどを示す状態を意味しているので、感情面や肉体面が弱れば、衝動的な自殺にも繋がりやすいという傾向を示しているにすぎません。
(別記事「生命線で分かる身体の強さ」参照)

つまり、「自殺線」と言われる手相はありますが、死を予期する死相でもなく、自殺する人に現れる相でもないことを知っていただきたいのです。

「自殺線」は人生を変える転機として考えてほしいです

手相の場合、事故や病気、トラブルを示す障害的紋様や線が現れたりすることがあり、その観え方の度合いが大きいと死相と言われますが、それは、身体が教えてくれるお告げのようなものなので、今の自分に悲観的にならず、前向きに捉えるならば、新たな考え、行動により、自らの運勢を変えていくことができる転換期として考えていただきたいのです。

例えば、掌紋医学として、ガンや心臓・脳疾患、腎臓・肝臓の大病などの所見が顕著に観えている場合は死相と捉えることもありますが、それは、臓器や血管の異常を警告として身体が脳神経を通して伝えてくれているものであるものの、当然その相があるからといって「死」を予期したり予言するものではありません。

健康管理に努め、炎症を抑えたり予防していく生活習慣に変えていく行動の変化が、免疫力や血流を改善して、意欲、気力溢れる健康な身体に変える転換となり、寿命や運勢を変えるきっかけになるのです。

「手相は変わるし、変えられる、そして、運勢すらも自ら変えることができます」

せっかく身体が教えてくれたお告げですから、今のままの行動や考え、不摂生、身体の酷使、ストレスを抱えた生活では、衝動的に自殺をしてしまうかもしれない自身の現状に気付いていただき、苦難な時ほど、今は充電期間の心を鍛錬する良い機会と考え、これを乗り越えることで人間として大きく成長できる未来があることを実感していただければ嬉しいです。

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★鑑定師:手相鑑定士 花岡正人
「恋愛・結婚」「仕事・適職」「金運・ギャンブル運」「人間関係 ( 職場・友人・親・子・夫婦 )」「健康・弱い部分(体質)」 など、気になる運勢を鑑定します。
また、じっくり深く鑑定されたい方や広く総合的に鑑定されたい方は、単純な手相鑑定だけでなく、「爪診断(性格・健康)」「指紋診断(生まれ持った身体の強さや性格)」も観ることができます。

ABOUT ME
手相110番(花岡正人)
鑑定歴35年以上、25,000人以上を鑑定 都立高専在学時高専祭にて「占い館」を開催し中小企業特別賞受賞。 以後手相を独学で研究。大手企業にて開発・研究・デザイン業務をしながらプライベートで多くの方を鑑定し手相の知識を深めました。 40 代より社員教育や人事・管理業務も経験し、メンタルヘルスマネジメント資格取得やNPO法人認定心理カウンセリング・コーチング1級などのカウンセリングも学び「コミュニケーション手相」を実践。 鑑定により「心の健康」を提供できるように取り組んでおります。 2008年に個人事業MASAHITOを設立。手相セラピストとして活動中。 各種イベント鑑定、講座、出張鑑定などを行い、多くの人の心に寄り添う鑑定を心掛けています。 ・「手相110番」ホームページ   https://tesou110.wixsite.com/tesou110 ・スキルマーケット「ココナラ」にて手相鑑定出品中   https://profile.coconala.com/users/55789 ・感度高め女子のライフスタイルメディア「ウラスピNavi」にて執筆中   https://uraspi.com/author/hanaokamasato